ひろなかの日記(1/25/98〜)1998年頃の日記です。

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2月20日(土)晴れ 
 久しぶりに家に帰る。3週間ほど掃除をしていないので、とても散らかっている。僕はあんまり気にしない人なので、その ままにして他のことをする。
 日本アドラー心理学会から会誌が届いていたので読む。後藤会長が辞任した件についてなにやら書いてある。勇気づけの会 がある日なので急がなくてはならないが、興味深いのでついつい読んでしまう。岩井さんの文章がとても気になる。会誌にぜひ投稿しようと思う。その前に自分の考えをホームページに載せる。
 日本アドラー心理学会の学会員に読んでほしい。でも、学会員の人でこのページを読んでいる人はいるのかな。
 勇気づけの会でもペキンちゃんと少し論争になる。ペキンちゃんが「進路決定があやふやなのは、親が悪いだけじゃなく て、生徒の方も親に甘えていて、どっちもどっちなのよね。」と言うのに対して、僕が「いや、親次第だ。」と発言したのだ。自分の考えがはっきりしなかった ので途中で黙ったが、後で「一般的にはペキンちゃんの言う方が妥当かな。」と思った。親の育て方に子どもが左右される(だからスマイルは存在意義があるのだ。)と は言っても、最終的には子どもの自己決定によって進路は決まるからだ。ただ、今後もっと正確に論争するには具体例を挙げて、その事例ではどのような解決法 があるかという点で話し合うと建設的かな?と思った。
 トモローさんの提案で今後第2土曜日の夜に例会を開こうということになった。トモローさんが会場を数ヶ月分確保してく れるという。お願いした。お金が2万円近くあるからどうにかなるだろう。
 会が終わってから、夕食を取る。ビールを飲みながら大盛りの焼きそばを食べた。うまかった。僕はなぜかたこ焼きとか焼 きそばとかお好み焼きが好きだ。代行運転でで家に帰って、すぐ寝る。妻と娘たちは妻の実家にいる。寂しかった。


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2月15日(日)晴れ
 今日は福岡にアドラー心理学の勉強に行く予定だった。先月用事でいけなかったので、ずいぶん楽しみにしていた。
 ところが、上の娘の景子が前日から吐いて、吐いて、一晩中吐いていた。朝の6時に救急医療センターに電話してつれてい く。景子は昨日の午後4時から吐いている。心配だ。医療センターでずいぶん待たされる。インフルエンザが非常にはやっているようだ。待合室は熱を出したり 吐いたり下痢をしている子どもでいっぱいだった。
 景子は熱は大したことない。ましな方なのかもしれない。待合室でまた吐く。しばらくして、騒ぎ出す。「景子ちゃん、の ど乾いた。ポカリ飲みたい。」と何度もいう。「飲んだら、また吐くよ。」と説明するとしばらく静かにしているが、よほどのどが渇くらしい。無理もない、昨 日の4時から吐いているのだから。まだ脱水症状にはなっていないようだが。ポカリで口をすすぐことを提案すると、景子は提案を受け入れてうがいをする。し かし、これがいけなかったみたいだ。うがいをした後、「もう、景子ちゃん我慢できない。」といいながら泣き出した。それで話をした。「景子ちゃん、今飲む とすぐ吐いてしまうと思うんだけど、景子ちゃんはどう思う?吐くと思う?」景子、うなずく。「じゃあ、飲んで吐く?飲まないで我慢する?」「吐くのはい や。でも、我慢できない。」といって泣く。「そうやって騒いだり、泣いたりしたら、飲んでも吐かないようになると思う?」景子、頭を振る。「後で点滴打っ たら、のどの渇きは止まると思うんだけど、それまで泣きながら悲しい気持ちで待ちますか?それとも、泣かないで待ちますか?」と聞くと、「泣かない。」と 景子。「だっこしてくれる?」と聞いてきたのでだっこしてやる。静かになる。
 妻が騒ぎ出す。「急患ばっかりいるのに、何でこんなに待たせるのかしら。ふつうの小児科だったらこんなことあり得ない わ。たったこれだけしかいないのに、こんなに時間がかかるなんて。」僕は言った。「そうやって、腹を立てたら診察が早くなる?」「腹を立てながら、不機嫌 に待ちますか?それとも機嫌良く待ちますか?」と言うと、妻は苦笑して文句を言うのを止めた。妻のために弁護しておくが、一般的には妻よりも僕の方が感情 的である。僕がこの日記を書いているから、妻に不利なだけだ。この前は「あなたは怒りを使って、わたしになにをさせたいの?」とやられてしまった。謝っ た。
 診察後、8時半に点滴してもらう。5時間かかるという。福岡には行けそうにない。



2月10日(火)晴れ
 朝、妻が39度近くの熱。下の娘はまだ寝ている。上の娘は老人ホームに劇をしに行くと言って張り切っている。妻が起き られそうにもないので、僕が年休を3時間取って景子に朝飯を食わせて、保育園まで送る。ちょうど朝授業の空き時間の日だったのだ。景子はよほど老人ホーム に行くのが楽しみらしい、後ろを振り返りもせずに保育園の中に入っていった。
 学校に着く。教室にあがっていくと、「あ、ホンフーだ。」と言って男子が寄ってくる。ホンフーとは僕のあだ名だ。なぜ ホンフーかはわからない。下の娘と妻がインフルエンザで高熱を出して寝ているんだよ、と話すと、「やばいね。」と言って心配する。明日の休日一緒に釣りに 行く約束だったのだ。この調子だといけそうにない。久しぶりの釣りだったのだが。
 国語の時間、課題を出して班の間を巡回していると、Tくんが「きついー」と言って僕のお腹に頭をくっつけてくる。この 子は少々つっぱっている子なんだけど、中学2年生とは思えない。何か話したそうだったので、話を聞く。クラブ活動で不満なことがあったらしい。「むかつ くー。」と言っている。僕が「そんなこと言われたんじゃ、悲しかったねー。」と言うと、「うん。そがんばい。おら、悲しかったつばい。(そうだよ。俺は悲 しかったんだよ。)」と言って一人で頷いている。しばらくして、納得したようにノートに学習を始める。自分の感じていた「むかつく。」が実は悲しかったの だと気づいて彼は納得したらしい。
 授業中にボーとしている生徒がいても、一方的に「早く勉強しろ。」とせかすものではないと思う。中学生の彼らは、我々 大人が考えている以上にいろんなストレスにさらされている。誰かが聞いて整理してやらないと、解決の方法を知らなくて苦しんでいるのだ。
 職員室に戻ると、注文していたデジタルカメラが来ていた。35万画素で税込み1万8千円。安かったので買ったが、機能 的には満足。2万円を切ってこの程度なら、買い得だ。さっそく自分の画像をホームページに載せよう。ファンレターが来るかも。(来るわけないか。)昼休 み、3年生の女子がやってきて、デジタルカメラに写りたがる。写すとなかなかかわいく写った。プリントしてもらいたがる。彼氏に見せたいのかな?それとも 自分で見て楽しむのだろうか。
 放課後も年休をもらって帰る。家に帰ると、妻も下の娘もいない。妻の実家に電話をする。聞くと、上の子を迎えに行っ て、実家に向かっている途中だという。夜は保護者との話し合いが入っていたので、学校に戻る。
 保護者との話し合い。一部の保護者から全体会を持ってほしいという要望が出ていることをお知らせして、保護者の全体会 を開くことを提案。「腐ったミカンがあると、周りのミカンまで腐る。」という考え方がよくあるが、人間はミカンではありませんから、不適切な行動を起こし た生徒・保護者と周りの生徒・保護者が切れないように、みんなで温かく見守っていきましょうという確認をする会にしましょうと提案する。快く受け入れても らえる。
 帰り際、近くの公衆から妻の実家に電話する。なんと、保育園に迎えに行ったら、上の景子まで39度近くの熱があって病 院につれていったとのこと。実家に緊急避難したらしい。途中コンビニに寄っておでんを買い、帰りついたのは10時過ぎ。一人で寂しくビールを飲む。
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2月9日(月)晴れ
 下の娘はまだ完治しない。鼻水がひどくて息がしにくいらしく、機嫌が悪い。朝御飯に翔子の好物ワカメ入りのみそ汁を作 るが、あんまり食べようとしない。いつもはびっくりするような食欲があるのに。汁をスプーンで運んでやると、自分で汁を吸いだした。
 今日は僕が年休を取って翔子の面倒を見ることにする。学校に自習の連絡をする。共働きで年休の取りにくい職場にお勤め の方はどうしてらっしゃるのかな?と思う。本郷家は妻と僕が交代で休むことにしている。
 妻と上の娘が出かける。翔子が泣き出す。「ママが行っちゃったから、悲しいの?」と聞くと、うなずいている。いつまで も泣くので、「泣きたい人はあちらで泣いてください。」部屋の隅へ優しく座らせる。しばらく泣くに任せる。「泣くのが終わって、だっこされたくなったら、 言ってくださいね。」と言うと、「だっこ。」と言う。だっこしてやると泣きやむ。翔子はもう1歳9ヶ月だけど、数ヶ月の赤ん坊でも優しく話すと通じるみた い。「パパ、翔子ちゃん好き好き。」と言うと、顔をすりつけてくる。その後機嫌が直って教育テレビを見る。熱が少し下がったのか、広告紙で遊んでいる。
 今日は夜宴会だった。2年前に担任した3年生の保護者との宴会だ。断りの電話を入れる。Iさんにつながる。下の息子さ んがインフルエンザから中耳炎を併発して麻酔なしで切ったとか。彼の泣き顔が想像される。学校に出てきたら声をかけよう。
 夕方妻が帰ってきた。気分が悪いという。夕食を作るのに無理をしたか、その後すぐ寝る。僕だけパソコンを片手にビール を飲む。


2月8日(日)曇り
 朝から剣道の大会の引率。前日から下の娘翔子が熱を出している。前夜は39度6分あった。病院に行ったらインフルエン ザといわれたらしい。看病で2時近くまで起きていたので、朝起きるのがつらかった。朝飯を作っていたら、時間が足りなくなった。妻にみそ汁のみそを溶くこ とを頼んで出かける。妻が出がけに「早く帰ってきてね。」と言う。「うーん。早く負けるといいね。」と不謹慎なことを言う。
 試合場に着くと一年生が僕を見つけて喜んでいる。横に座るとOくんが僕のコートをさわって「何か持ってないですか。」 聞く。電子手帳を見つけていじくっている。2年生の女の子たちは試合に向けて練習している。試合開始。妻の願いが通じたか、幸い(?)一回戦で負けた。保 護者に「娘が熱を出してますので」と言って帰ろうとするが、「先生ご飯を食べていけ。」と勧められ、盛ってくれたカレーライスとサラダをいただいて帰っ た。剣道部の顧問になって2年目だがいまだにどんな技が一本になるのか皆目見当がつかない。
 帰ると妻と下の娘は寝ている。まだ熱があるという。上の娘景子に焼きそばを作ってくれと頼まれて作る。そのにおいを嗅 いで下の娘が起きてくる。「まんま くだちゃい。」と言っている。最近不明瞭ながら2語文をしゃべる。食欲があるので少し安心する。
 夜、欲求不満の景子が部屋の中を飛び回る。ピアノの上に乗って妻にしかられている。呼んで話をする。「景子ちゃん。ピ アノってとってもデリケートなんだよ。(デリケートってわかるかな?)景子ちゃんが上に乗ったりするとくるっちゃうんだ。」景子「くるっちゃうって?」僕 「うん、音がおかしくなるんだよ。」「このピアノは前ママのだっただろう。ママはとても大事にしていたんだ。今は景子ちゃんのピアノだけど、景子ちゃんも 大事だろ。」景子「うん。」僕「だから、ピアノの上には乗らないでもらえないかな?」景子「いいよ。」     その後乗ろうとしない。
 寝る前、何日も風邪気味で風呂に入ってないので下着を着替えるように勧めるが、景子がなかなか着替えようとしない。話 をする。「着替えるとね、健康にいいんだよ。古い下着を着ているより気持ちいいだろ?景子ちゃん、あさって老人ホームで劇するんだろ。だったら病気しない ように着替えない?」景子「いいよ。でも、下着取りに行くの一緒に行ってくれない?」僕「いいよ。」一緒に下着を取りに行く。すぐ着替える。持ちつ持たれ つ。
 やっぱり子どもはくわしく話すとわかってくれるんだ。叱っても叱られたくて同じことを繰り返す。(生徒の不適切な行動の「注目作戦」を参照)よく説明して納得してくれると 協力してくれる。
 と思いながら、電子手帳を見ていると、見慣れない電話が登録されている。おっ、あいつら自分の電話番号を入れたな。
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2月7日(土)晴れ
 今日は雛人形をクローゼットから階下に降ろすから早く帰ってきてと言われていたが、カウンセリングが入る。いじめの相 談だ。同じクラスの生徒4人を交えて話す。3人の女の子が支えてくれると約束してくれた。笑い顔も出てきた。男子も考えてくれそうだ。感触から、早期に解 決するだろう。
 中学生のカウンセリングは無駄話が多い。無駄話を楽しんでいるのかな?大人のカウンセリングの方がずっと楽だ。1時半 から4時まで延々と話をしていた。まだ話そうとするが、こちらから強引に切って帰らせた。いつものパターン。いつまでも話していたいらしい。


1月25日(日)
 久しぶりの休み。そういえば妻と一日子どものことを忘れてデートしようという約束が延び延びになっているなあ。恋人時 代のように街で待ち合わせて食事をしてそれから……という計画だったのだが、夏休み上の娘が入院したのでデートどころではなくなったのだ。
 今日は、上の娘景子の学習机を見に家具屋に出かける。妻が甥にやるおもちゃを買いに行っている間、景子と二人で机を見 て回る。最初はどれも同じように見えていたが、それぞれ特徴があるみたいだ。店員の方が近くに来てくれてくわしく説明してくれた。
 一時間後、妻が到着。景子はすでに飽きて「早く机をかって帰ろう。」と言っている。僕が机の説明を妻にしていると、景 子が「ママ、ママ。」と何か言いたそうに妻の袖を引っ張っている。「景子ちゃん。今、パパが説明しているから後にしてくれない?」と少々強引に言って、説 明を続ける。
 すると景子はすっかりむくれて、「もういい。」と言って、フンと顔を背けるパフォーマンス。僕が「さあ、お話終わった から、ママと話していいよ。」と言っても、フンのパフォーマンスを止めない。「相手を傷つけながら自分の要求を引っ込める。」という復讐的コミュニケー ションの典型。あーあ、僕が日頃やることのまねだろうな。反省しきり。
 しばらく放っておいて妻と楽しく談笑する。まだ止めようとしないので、側に寄って「景子ちゃん。その方法良い方法だと 思う?」と聞く。頭を振る景子。「良い方法とは思わないんだね。」「どうしたらいいと思う。」と聞くと分からない様子。「景子ちゃん、ママと話したいんで しょ。」と言うと頷く。「それじゃあ、ママお話聞いてって言うとどうかなあ。もうパパとママのお話は終わっているから、ママお話聞いてくれると思うよ。」 と言うと頷く。妻が「手手握って挙げようか?」と言うと手を握って「あのね。」と言って妻に話し始める。ひとしきり机の説明を妻にした後、すっかり機嫌が 直って走り回り出す。
 この日はまだ購入せずに帰る。店員さん2時間も粘ってなにも買わずにごめんなさい。僕が景子を説得している間、店員さ んはばつの悪そうな顔をして引っ込んでいたけどなぜかなあ。
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