人間知の心理学2 アルフレッド・アドラー

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アドラー心理学
 「人間知の心理学」への私の勝手な書き込み、その2です。

 この、アルフレッド・アドラーの「人間知の心理学」は、当時のアメリカで 心理学の本としては画期的に10万部もの売りあげをあげます。

 それだけ、当時のアメリカ社会知識人階級に大きな影響を与えました。

 特に、それぞれの人間の持っているその「思いこみ」こそが、人生を決定づけるのだという「知」は またたくまに アメリカ社会に広まりました。


(アドラーは言います。)
 
 われ われは以下のような結論に達するのである。

 すなわち、今日のわれわれの欠点だらけの教育の中で、本当の人間知に到達しうるのは、実にある一つのタイプの人間たちだけである、という結論である。

 それは、「悔いた罪人」、つまり人間の精神生活のあらゆる過ちのただなかにいたことがあり、そしてそこから自らを救い出した者、あるいは少なくともその 近くを通り過ぎてきた者なのである。(省略)

 しかし、最高の人間通とは確かにこうした苦悩を自らくぐり抜けてきた者である。

 「悔いた罪人」というのは、現代のわれわれの時代だけでなく、宗教が発達してきたあらゆる時代にも、最高の価値が認められるタイプの人間であり、

 幾千もの「義人」よりもはるかに秀でていると思われるのである。

 なぜなのか。

 それは、人生の諸困難の中から立ち上がり、

 人生の泥沼から抜け出してきた者、

 それらすべてを投げ棄て、そこから自ら立ち直る力を見いだした者は、

 人生の善い面も悪い面も一番よく知っているに違いないからである。

 そのことにおいては、他の誰も彼に匹敵することは出来ない。
(アル フレッド・アドラー 人間知の心理学 春秋社)

(こ こからが、私の記述です。)
 「人間知」というのは、「幸せに生きて いくための英知」のことです。

 アドラー心理学の英知のことです。アドラーは、それはアドラー心理学だけの英知ではなく、人類全体の英知であると考えていました。

 そして、アドラーの時代から「欠点だらけの教育」はいまだ改善されていません。

 アドラー心理学の常識(コモンセンス=人間知)とは全くかけ離れた常識が世間をまかり通っているからです。

 アドラーの時代には、第一次世界大戦で痛めつけられた子どもたちが、アドラーの教育の対象でした。

 見捨てられた環境からの影響を深刻に受けて誤った人生の基本線を持つ子どもたちがアドラーの児童相談所(チャイルドガイダンスセンター)でアドラー心理 学によって救われていったのです。
 ※世界最初の児童相談所はアドラーの手によって作られたのです。

 現代に当てはめるとどうでしょうか?

 アドラーは

 機能不全の家庭に育ち、あるいは他の影響があって、ついつい不適切なライフスタイル(人生を生きていく行動パターンの基本方針)を使ってきた者が、

 あるいは、何らかの人生の失敗を経験してきたものが、

 その泥沼と苦悩の中から自らの努力で抜け出してきたときに、もっともアドラー心理学の人間知を理解でき実践できる、そして幸せになれると言っているので す。

 これは、人生の泥沼から抜け出してきた者だけがアドラー心理学を理解できるといっている文章ではありません。

 実は(省略)のところにこう書いてあったのです。

 「もちろん他の人もそれを学ぶことは出来る。とりわけわれわれがそのことを例証することに成功した人々や、感情移入の才能が全く特別に授けられているよ うな人々はそうである。」

 そう、当時アドラーの方法は多くの子どもたち、そして大人もその誤った行動の基本線から救われました。感情移入の才能があるカウンセラーたちもそうでし た。

 しかし、私は強調したかったのです。

 私のように大きな人生の失敗や苦悩を乗り越えようとしている人に、知ってほしかったのです。

 失敗したり、苦悩している人こそが 人生の真実を見て知ることができる、「本物」をつかむことができるということを。

 今何かの問題で、人生に苦しんでいる人。必ず幸福になる道があります。

 一緒に人間知の道を歩みましょう!

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