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アドラー心理学の理論 1

アドラー心理学(個人心理学)の理論


1 人間主義
アドラー心理学では、人間の精神作用には、人間だけに見られるユニークな法則があると思っています。

フロイトが動物や機械のような一般的な法則が人間の精神にもあると思ってその理論を作り上げていったのと対照的に、アドラーは動物や機械に当てはまること が人間に当てはまるとは考えませんでした。

アドラー心理学は個性記述性の心理学なのです。アドラー心理学は人間は一人一人が違うユニークな存在だと信じています。

人間を知ると言うことは、人間全般に成り立つ法則を発見することではなく、一人一人を動かしている個別のその人独特の法則を知ることだと考えているので す。

このように、アドラー心理学は徹底的に人間主義です。

「アドラー心理学は一貫して人間学的であり、物理・化学・動物学にもとづくアナロジーを拒否する。」(H.L.アンスバッハー)

2 機能主義
人間の精神を知ると言うことはそのはたらき(機能)を知ることです。人間の精神の内部構造を分析することはあまり意味がないと考えています。

これもフロイトが人間の心を「エゴ」「イド」「スーパーエゴ」のような各要素の構造論として展開したのと対照的です。

その人間(人間一般ではなくて)の一つ一つの行動が、その人の人生の流れの中でどのような意味があるのか?ということを考えます。

そして、その人のその人独特の人生の運動法則のことを「ライフスタイル」とか「ライフパターン」と呼ぶのです。

「アドラー心理学は二重の意味で預言的である。

第一には、その人の今後の人生に起こるであろうことを予見するという意味で。

第二には、今後予想される災難を回避するために、今何をすればよいかを預言するという意味において。」(アルフレッド・アドラー)

私たちがライフスタイル(ライフパターン=性格)を知ろうとするのは、その人の今後の人生がよりよくなるように援助するためです。

3 目的論
物事には原因があります。

しかし、アドラー心理学では原因を知ることをあまり重要だとは考えていません。

なぜならば。何かを原因とする「こと」はすでに起こってしまったのです。

そんな過去に存在する「こと」とその原因なんかを探ったって、ほとんど役に立たないと考えているからです。

それに、一つの現象の原因は百も二百もありますしね。全部を知って、変えることなんかできなでしょう。と考えるのです。

アドラー心理学は、人間とは自ら設定した目標(Goal)に向かって主体的に行動していく存在である考えています。

あらゆる行動には目的があります。しかし、多くの人はその目的を無意識的に追求して行動しています。

「どうしてこんなことをしてしまうんだろう?」と言う人がいます。自分の行動の目的を意識していないのです。(これがアドラー心理学で分析する無意識で す。)

人生の究極目標に向かうその人なりの道筋の設計図が「ライフスタイル(ライフパターン=性格)」です。

自分の究極目標を知り、その設計図に意識的になり、個々の行動の目的に意識的になったとき、実は、人は自分の人生を大きく変える転換点に立つことになりま す。

○今まで通りの目標に向かって、変わりばえのしない行動を繰り返して、人生を変えなくてもいいし、

○目標は同じなんだけども、今までの行動よりも効果的な合理的な建設的な新しい行動をやってみるようになるってことも可能だし、

○違う目標に変えて生きていく道を見つけることもできます。



4 実存主義(自己決定性)
人間は変えられない運命に支配されている弱い存在ではない。遺伝や環境に縛られて身動きのとれないような弱い存在ではない。

人間は、あらゆることを自分で決定して、遺伝の結果や生育歴の結果をうまく使って、外部環境をも変えていく運命の創造者であると、アドラー心理学は考えて います。

私たちは運命の主人公なのです。

今使っている性格を変えることもできますし、人生の流れを変えることもできます。自分の決断によって行動を変え、周囲の環境さえ変えていける能動的な存在 なのです。

あらゆることを私が決定します。

末期の癌にかかっていることが分かっても、その状況の中でどのような方向に向かってどのような行動を選択していくかという決定は私がするのです。



5 責任性
「私の人生の中で私が行動した結果起こることの全責任は私にあります。」と言える人が精神的に健康な人だ。とアドラー心理学では考えています。

自分の行動の責任を自分で取ることが大事だと考えているのです。

自分のことを子どもの頃の環境や運命の犠牲者だと思っている人は、責任回避をしているだけだと我々は考えます。

責任回避をする人は、自分の人生の課題に責任を持って対処することから逃げます。逃げても逃げてもそこには幸福はないのを知らないのです。

勘違いしないでください。環境や運命の犠牲者だと感じる人を責めているわけではありません。

人間ですから、責任回避したい気持ちになることはあるでしょう。

私自身が、昔は自分のことを子ども時代の生育歴の犠牲者だと感じていましたから

そう。過去の私自身が責任回避していましたから、

そういう人を責める気はまったくありません。あまりにもひどい機能不全家庭で育つと、つい運命や他人を呪いたくなるものです。

ただ、ずっとそのままでは幸せにはなれないのも事実なのです。

過去は過去として、今どんな行動をしていけばいいのか、建設的に行動していくほか幸せになる道はないのです。

責任転嫁をしやすいものに次のA~Dの四つがあります。

A 過去の原因(たとえば遺伝のせい、例えば子どもの頃の環境のひどさ)に責任転嫁しても幸せはやってきません。

その原因は真実でしょうけど、そのことを受け入れつつ、「今、私が幸せになるためには、何をすればよいのか。」と今の状況に建設的に対処できるのは自分だ けなのです。自分の責任なのです。

B 現在のひどい人的環境(例えば無理解な上司、分からず屋の配偶者、どうしようもない社会・政治)の文句を言って、責任転嫁しても何も変わりません。

そのような人的環境の中でも、環境や社会をより良くしていくために自分ができることは何なのか?ということを追求していけるのです。それが自分の責任なの です。

C 感情や衝動の責任にしても何も解決しません。

一般的には感情や衝動は不随意だと信じられていますが、本当は、不随意だと思っているから不随意のような働きをしてみせるだけです。

本当は、感情も衝動もその人の目的のために道具として使われているだけです。実は、無意識的にかもしれませんが、自分が引き起こしているのです。ある目的 のために。

冷静になって考えてみてください。「私はなんの目的のためにこの怒り(あるいはイライラ、あるいは悲しみ、あるいは罪悪感)を使ったのだろうか?

人によって違いますが、もしかしたら、その怒りは誰かを自分の思い通りにしたいために使ったのかもしれません。

もしかしたら、その罪悪感は自分の行動の責任を取りたくなくて「いい子ちゃん」でいるために使ったのかもしれません。

D 超自然的な力へ責任転嫁することもできます。

運命とか、神とか、悪魔とか。

勘違いしないでください。信仰を持つことがおかしいと言っているのではありません。私もある種の信仰を持っています。

しかし、自分の行動の責任を「神」に押しつけようとは思いません。それは卑怯かもしれませんよね。

「神」は信じていますが、私の行動の全責任は私にあります。


アドラー心理学の理論 2

アドラー心理学の理論 3
 



 

 
 
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